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アルノ川が流れる花の都フィレンツェで徒歩観光

フィレンツェ

ルネサンス建築が多く残るフィレンツェは、ぜひ徒歩でのんびり歩いて楽しみたい場所です。町も小さく見どころがコンパクトに集まっているので、ここでの観光に車は必要ありません。

気ままに散歩するだけでも、歴史建造物を眺めたり、珍しいコスメを試したり、最新ファッションのショップで買い物ができたりします。

治安も比較的いいので、女性だけの旅行でも心配ありません。ワインでも開けながら、おいしいイタリアン・ディナーも女同士で楽しみましょう。

フィレンツェの代名詞・緑とピンクの大理石が美しいドゥオーモ

フィレンツェへ着たら、まずはドゥオーモへ行ってみましょう。ドゥオーモとは、町で一番重要な教会という意味です。この大きな建物は歴史地区の真ん中にあり、市内のどのホテルからでも楽にアクセスできます。

ドゥオーモの正式名はサンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母)大聖堂。その名のとおり、正面ファサードには幼子イエスを抱いた聖母像が置かれています。壁と床に緑とピンクの大理石があしらわれ、とても優美で女性的な雰囲気のある建物です。

ドゥオーモは入場無料です。入り口から入ると意外に簡素な内陣が目の前に広がります。幾何学的な装飾がうつくしい大理石の床と、入り口内側に掛けられた金色の大時計だけが華やかな印象です。

ドゥオーモ内のやや右よりの位置に、地下へおりる階段があります。ここを下ると、ドゥオーモのめずらしい地下遺構(有料)を見学することができます。お土産物コーナーもこの地下にあります。ドゥオーモ訪問記念のグッズがほしい方は、ここで購入しましょう。

フィレンツェの町並みを一望できるブルネッレスキのクーポラ

ドゥオーモをひときわ大きく見せているのは、後陣についている褐色のクーポラ(丸屋根)です。15世紀の設計者の名にちなみ、この部分はブルネッレスキのクーポラと呼ばれています。

ドゥオーモが日本で一躍有名になったのは、小説『冷静と情熱のあいだ』の舞台になったことがきっかけでした。この小説が映画化されたとき、フィレンツェはロケ地にもなりました。映画のクライマックスにならって、今も多くの人がクーポラに登ります。

クーポラの頂上は、フィレンツェを代表するビューポイントです(有料)。素焼きレンガ造りの屋根がどこまでも続く町並み、銀色に光るアルノ川、緑の丘陵がここから一望できます。とくに日暮れの頃はお勧めの時間帯です。町全体が赤く染まり、とても幻想的な光景をここから楽しめます。

ただ、ブルネッレスキのクーポラの頂上へ行くには、500段近くの急な石段を自力で登るしかありません。ハイヒールでの登頂は、足元が危ないのでやめましょう。

クーポラ入場入り口の前には、入場待ちの人たちが作る長い列がたいていできています。列に並んで待つときは、身辺に十分に注意してください。スリやジプシー、あやしい人がかならず近寄ってきます。

長い入場待ちがいやな人は、ドゥオーモの真横にあるジョットの鐘楼へ登ってはどうでしょうか(有料)。鐘楼の頂上からもすばらしい風景が楽しめます。鐘楼では入場待ちの行列はあまりできず、たいていすぐに入場できます。階段の数もクーポラより少ないので、体力に自信のない方でも鐘楼なら登れるかもしれません。

フィレンツェの中心にあるシニョリーア広場

ドゥオーモ広場から賑やかなカルツァイオーリ通りをまっすぐ進むと、シニョリーア広場へ到着します。シニョリーア広場は、中世から現代までフィレンツェの政治的中心だった場所です。

広場に建つ簡素で力強い外観のヴェッキオ宮は、13世紀の建築物です。ヴェッキオ宮1階の愛らしい中庭は無料見学できます。2階の一部はミュージアムで、500人広間やレオ10世の間が見どころです。

ヴェッキオ宮前のミケランジェロ作『ダヴィデ』像(レプリカ)と、左側のネプチューンの噴水の前は、絶好の記念撮影ポイントです。ただし「写真を撮ってあげるよ」「ワインでも飲まない?」と言って近づいてくる男性も、この広場にはたくさんいるので注意しましょう。

フィレンツェの新名所グッチ博物館

シニョリーア広場の奥、ヴェッキオ宮の左側に、グッチ博物館があります。ハイブランドのグッチが立ち上げた美術館です。2階(有料)へ行くと、バッグや靴などの展示コーナーがあり、グッチの歴史がひと目でわかるようになっています。

グッチ博物館の1階は、ショップとカフェです。グッチの通常のショップでは手に入らないバッグ、財布、小物が販売されています。

併設の優雅なグッチカフェでは、WiFiが無料で使えます。お茶を飲みながらここでネットを楽しんでもいいですね。こちらのトイレも使いやすくてお勧めです。

グッチのエンブレムを模ったチョコレートや角砂糖もここで販売されていて、めずらしいお土産として人気です。グッチに目がないという方は、ショップかカフェでこれらを注文してください。

ドゥオーモとシニョリーア広場の真ん中にあるホテル・ブルネッレスキ Hotel Brunelleschi(Piazza Santa Elisabetta 3)は、とても雰囲気のいいホテルです。中世の塔を改装した建物なので、客室も重厚でエレガントです。観光地の真ん中なのに、奥まった場所にあるため静かな滞在を楽しむことができます。

近くにあるビッレリア・チェントラーレ Birreria Centrale(Piazza dei Cimatori 1、2r)では、トスカーナの地方料理を良心的な値段で楽しめます。名物料理のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは、ディナーにお勧めです。

ジュエリー店が立ち並ぶヴェッキオ橋

シニョリーア広場を出たら、ぶらぶら歩いているうちにアルノ川の河岸へ到着します。町を東西に横切って流れるアルノ川には、8つの橋が掛けられています。シニョリーア広場からもっとも近い場所にある、上に建物の並んでいる橋がヴェッキオ橋です。

第2次世界大戦でも破壊されなかったヴェッキオ橋は、中世そのままの面影を残す古い橋です。橋を歩くと、両側にならぶ豪華なジュエリーショップの眺めを楽しめます。どれも高級店ですが、貴金属の町として有名なフィレンツェのお土産には、ヴェッキオ橋で買う1品もふさわしいかもしれません。

イタリアらしく3色のゴールドを組み合わせた金のピアスやペンダントトップなどがお勧めです。宝石をつけたロザリオなど、カトリック風アクセサリーを販売するジュエリー店もあります。

ヴェッキオ橋の中央は、アルノ川と河岸の町並みを見渡せるまたとないビューポイントです。ここでの記念撮影をお忘れなく。

ルネサンス美術の宝庫・ウッフィツィ美術館

シニョリーア広場の真横には、イタリアを代表するウッフィツィ美術館があります。ルネサンス絵画が好きな方にはここは見逃せないスポットです。

3階の展示室には、ボッティチェッリ、ダ・ヴィンチ、ラファエッロ、ミケランジェロ、リッピ、ティントレット等の作品が45室に分けて並べられています。2階にはカラヴァッジョの間もあります。昔、美術の教科書で見たことのあるあの絵はここにあったのかと、驚くことになるかもしれません。

見学に疲れたら、ウッフィツィ美術館の中の3階のカフェで休憩しましょう。このカフェのテラスからは、シニョリーア広場を一望できます。清潔で使いやすいトイレもあります。

ウッフィツィ美術館を出ると、出口のすぐ近くに、リストランテ&ピッツェリア『ウッフィツィ Uffizi』(Piazza del Grano 1、2)があります。お手頃価格で昼食をすませたいときには最適なお店です。店内の雰囲気もよく、ピッツァのメニューが充実しています。

ウッフィツィ美術館へ入るには、事前に入場予約をしておきましょう。長蛇の列に並んで入場待ちをすると大切な時間をむだにすることになります。2015年現在、毎月第1日曜日は入場です。ただ無料日でも、入場予約をするなら予約料は必要となります。

ハイブランドの中心地トルナブオーニ通り

トルナブオーニ通りは、ショッピング好きの女性にとって外せないスポットです。400メートルほどの短い通りですが、プラダ、グッチ、フェラガモ、マックス・マーラ、ディオール、アルマーニ、エルメス、ブルガリをはじめ、世界を代表するハイブランドショップが軒を連ねています。

すぐ近くにはルイ・ヴィトン、カルティエ、ドルチェ&ガッバーナの店舗もあります。

トルナブオーニ通りのグッチとフェラガモはイタリアの本店です。フェラガモ・ショップの上にはフェラガモ博物館(有料)もあります。イタリア・ブランドの老舗だけあって、この博物館を見学すると、イタリアンファッションの歴史までもよく理解できます。

ショッピングの後は、ドルチェ&ガッバーナ・ショップのすぐ横にある共和国広場で休憩しましょう。ここには『ジッリ』という老舗カフェがあります。『ジッリ』のテラス席に座り、コーヒーやワインを飲みながらおしゃべりするのも楽しいものです。

共和国広場にあるデパート『リナシェンテ』に立ち寄ってみてもいいでしょう。最上階のトイレは使いやすく清潔です。

女性の旅なら、トルナブオーニ通りの近くにあるホテル・ベルキエッリ Hotel Berchielli(Lungarno Acciaiuoli 14)に宿泊するのがお勧めです。窓からアルノ川が見えるかわいい部屋をリクエストできます。

使いやすさ重視ならグランドホテル・アドリアティコ Grand Hotel Adriatico(Via Maso Finiguerra 9)もいいでしょう。ベストウェスタングループのホテルなので、女性でも安心して宿泊できます。

トスカーナ大公一族御用達の店・サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局

中央駅の近くに世界的に有名なコスメショップ、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局があります。知名度とは裏腹にショップの間口は小さく、うっかりしていると見逃してしまうほど地味です。

扉を開けると、香料の香りがすぐに漂ってきます。大理石と木彫の重厚な装飾、壁にならべられた古い薬壺など、ふつうのコスメショップとのあまりの違いにびっくりされるかもしれません。

サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の起源は13世紀で、現存するヨーロッパ最古の薬局です。病人のために修道士たちが薬剤を調合していた場所が発展し、コスメ類も製造するようになりました。トスカーナ大公一家やヨーロッパの王室に献上されていた高級コスメ類が、いまでもここで手に入ります。

各種のオーデコロンやローズウォーター、名物のアーモンド石鹸はお土産にも人気の品です。女性用が中心ですが、メンズ向けのボディーケア用品も販売されています。高級感のある香りは、ワンランク上のファッションを目指したい男女によく似合います。

コスメ商品のカウンターの右側から奥へ進むと、薬の販売コーナーもあります。ヨーロッパの薬草を使った常備薬に興味のある方は、ここで相談してみるといいでしょう。

この薬局は、ドゥオーモやトルナブオーニ通りからも近く、観光中に立ち寄りやすい便利な場所にあります。

薬局から徒歩1分のところにある広場付近のホテルを選ぶと、
スムーズなフィレンツェ観光とショッピングができます。

グランドホテル・ミネルヴァ Grand Hotel Minerva
(Piazza Santa Maria Novella 16)

ホテル・ローマ Roma Hotel
(Piazza Santa Maria Novella 8)

ホテル・ロロロージョ Hotel L’Orologio
(Piazza Santa Maria Novella 24)

などは設備もよく、快適なホテルです。

フィレンツェ人のグルメの源?食生活を支える中央市場

イタリア食材に興味のある方は中央市場へ行ってみましょう。堅固な建物の1階では、肉、魚、野菜、ワイン、パスタ、パンなど、イタリア料理に欠かせないあらゆる食材が販売されています。

フィレンツェの人々が日常的に利用する市場なので、館内は庶民的で雑然とした雰囲気です。フィレンツェ人の食のパワーを見学したり、いっしょに買い物をしたりしながら、ほかのスポットとは一味ちがう力強い雰囲気をここではお楽しみください。

お店によっては、サラミやチーズの試食ができるところもあります。日本まで持ち帰りたいときは、真空パックでの包装を頼んでみましょう。ポルチーニ茸や乾燥トマトなどの香りの強い食材も、中央市場でなら真空パック入りで購入できます。

イタリアワインのコーナーもあります。とくに充実しているのは、フィレンツェ郊外のキャンティ地方のワインの品揃えでしょう。地元の定番ワインだけでなく、レモンチェッロやグラッパなどのリキュール類もここで探すことができます。

中央市場の2階はフードコーナーです。新鮮な食材を使ったピッツァやパスタなどの軽食をいただけます。1階の店舗は午後1時頃には閉店しますが、2階は毎日5時近くまで営業しています。

中央市場付近は、安くておいしい食事を気軽にいただけるお店がたくさんあります。中央市場広場の横にあるトラットリア・マリオ Trattoria Mario(Via Rosina 2r)や、地元の人も通うパッレ・ドーロ(Via S.Antonino 43-45r)などがお勧めです。

少し高級感のあるイタリア食材がほしいという方は、ドゥオーモ広場まで戻り、ペーニャ Pegna(Via dello Studio 8)へ行ってみましょう。トリュフ製品や高級生ハム、イタリアの高級菓子などが購入できます。見栄えのいい食品のお土産がほしいときに最適なお店です。

フィレンツェの思い出を心に刻める場所・ミケランジェロ広場

フィレンツェを去る前に、この町の風景を丘の上のミケランジェロ広場から眺めてみましょう。アルノ川を越えたところにあるポッジ広場から、ミケランジェロ広場まで遊歩道が伸びています。急な坂道はつらいという方は、ミケランジェロ広場行きの市内バスを利用してもいいでしょう。

緑に囲まれたミケランジェロ広場に立つと、フィレンツェの景色が眼下に手にとるように見ることができます。周囲を取り囲む緑の丘とルネサンス建築の小さな町並みは、とても印象的な風景です。旅の思い出に、広場から見るフィレンツェの姿を写真にぜひおさめてください。

夜にミケランジェロ広場を訪れると、町並みの光が映ったアルノ川のうつくしい夜景を楽しむこともできます。夕食のあとにここを訪れるのもいいですね。

ロマンチックな場所には、イタリア人のナンパ男とスリがつきものです。絶景に気をとられているときに、横に近寄ってくる人がいたら…気をつけるほうがいいかもしれませんね。

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この記事では紹介ができなかったおススメスポットなど、
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